わだかまり
わだかまりを抱えてしまったときに、
出来事を繰り返し辿ってみると、
思わぬ盲点が見えてくることがある。
十分に準備をしていたつもりだったけど、
実はやりたくなかったことを避けて、
時間切れを言い訳にしていたかもしれない。
やれるだけのことをやったつもりだったけど、
実は苦手なことを避けて、
出来る範囲で満足していたかもしれない。
わだかまりを抱えてしまったのは、
自分を大目に見ていたからだと気づくのは、
ショックだけどホッとする部分もある。
やりたくなかったのはなぜなのか、
苦手だと感じるのはどうしてなのか、
考えるチャンスにできるから。
盲点が盲点でなくなるための、
素材を見つけたということだから。
<今日のヒント>
わだかまりを辿ると見たくなかった自分が現れる
変化
あからさまに変わることは気づくけれど、
少しずつ変わることは見えにくい。
顔のシワ。
心にたまるストレス。
世の中の理不尽。
わずかな変化が繰り返されていることは、
日々確認していても気づきにくい。
思考のコリ。
気持ちの憂うつ。
人間関係の軋轢。
ある日突然大きな変化を突きつけられ、
来し方を振り返ると思い当たるふしがある。
時間を巻き戻すことはできないから、
行く末を推し量り練り直すチャンスに変える。
あからさまに変えようとすると疲れるけれど、
小さな変化を自ら加えていく日々は楽しい。
<今日のヒント>
変わるに従うより自ら変えていくことを楽しむ
承認欲求
認めてほしいと思うとき、
心は自信を見失っている。
認められるかどうかを誰かに問うと、
自分だけの責任ではなくなってホッとするけれど、
誰かに判断を委ねる分だけ、
自分の人生を預けたような気持ちが残る。
認められなくてもいいと思うとき、
心は自分に満足している。
認められるかどうかを誰かに問わず、
自分だけの責任という覚悟は厳しいものだけれど、
自分で結果を引き受ける分だけ、
自分の人生を全うしている嬉しさに包まれる。
<今日のヒント>
自分が自分を認めるとき生きている実感がわいてくる
動く理由
どんなに急かされても、
すぐに動く気になれないときがある。
理屈をあれこれ考えているうちは、
時間ばかりが過ぎていく。
むしろ不便や不自由の方が、
すぐに動く理由になりやすい。
不自由だから考えようとなり、
不便だから作り直そうとなる。
理屈はそのうち収集がつかなくなるけれど、
不便や不自由はだんだん絞られていく。
動く必要や余裕を見失わないうちに、
不便や不自由に向き合ってみる。
<今日のヒント>
動く理由は理屈ではなく不便や不自由
言葉の出どころ
頭で考えて浮かんでくる言葉は、
心のどこかから湧き出る言葉と少し違う。
頭であれこれ考えているうちに、
だんだん気持ちが変わっていったり、
誰かを意識して遠回しになることもある。
頭であれこれひねり回した言葉をまとめると、
ありたい自分が形になり始める。
心のあちこちを探しているうちに、
思いがけない言葉に出会ったり、
率直な自分に嬉しさを感じることもある。
心のあちこちに散らばった言葉を集めると、
ありのままの自分が形になり始める。
<今日のヒント>
頭の言葉で演出し、心の言葉で表現する
背中を押してくれるもの
思うようにならない状況は、
自分の真の欲求に気づかせてくれる。
自分はどうしたいのか、
自分は本当にそうしたいのか。
苛立つ理由を堀り下げていくと、
自分の決めるべきことが見えてくる。
思うようにならない相手は、
自分の真の期待に気づかせてくれる。
なぜ相手にそうさせたいのか、
なぜ自分の思いを伝えきれないのか。
焦れる理由を掘り下げていくと、
相手を尊重する大切さが見えてくる。
決断や尊重を経て、
先に進める自分が見えてくる。
<今日のヒント>
思うようにならないことが背中を押す
潮目
夢中で取り組んでいたことから、
ふと気持ちが離れる瞬間が訪れる。
飽きたのでも移り気でもないけれど、
続けることへの疑問が頭をもたげる。
自分の中で潮目が変わり、
新しい何かが見えてくる。
完成したかや満足したかはさておき、
潮目が変わったらいったん手を離してみる。
これまでのことは忘れぬよう、
土台になるよう踏み固める。
そうして時間とともに重なっていく土台は、
とてもカラフル。
カラフルな土台から新たな発想が芽吹くとき、
すでに新たな潮流に乗っている。
<今日のヒント>
完成も満足もこだわりのひとつ