ないがしろ
ないがしろにすれば信頼を失い、
ないがしろにされれば気持ちが荒む。
“ないがしろ”は、
ちょっとした心の隙に入り込むから、
他人にも自分にも正直で誠実でいたい。
そうすれば、
ないがしろにするつもりはなかったのにと、
その他人と思いがズレたことが悔やまれても、
互いに正直で誠実だったから、
互いにぶれなかっただけと気持ちにケリがつく。
そうすれば、
ないがしろにされたと感じて悲しくなり、
その他人への思いが色あせても、
自分は正直で誠実だったから、
自分はぶれなかったと気持ちを立て直せる。
<今日のヒント>
正直と誠実で“ないがしろ”に立ち向かう
手放す
何となく止められずにいることは、
止める理由が無かったり、
止めるのが億劫だったりする。
あきらめきれずにいることは、
単なる未練だったり、
単なる独りよがりだったりする。
あるとき立ち止まって振り返ると、
惰性に取りつかれた自分や、
自意識過剰な自分がいる。
何となく止められずにいたのなら、
何となく止めてもいいはず。
あきらめきれずにいたのなら、
あきらめることをあきらめてもいいはず。
執着を手放してみると違うふうに見えてくる。
手放したすき間に大事なものが入ってくる。
<今日のヒント>
執着を手放すと大事なものが入ってくる
伸びしろ
自分が失敗したときは、
悔やまれて仕方がない。
でも、他人の失敗を見かけると、
何か助けられることはないかと考える。
それなら、
他人の視点で自分の失敗を見てみれば、
違うやり方を見つけられるのではないか。
自分が苦手とすることは、
何とか克服せねばと思う。
でも、他人の苦手さを見かけると、
無理に頑張らなくてもいいように感じる。
それなら、
他人の視点で自分の苦手さを見てみれば、
補う方法を見つけられるのではないか。
主観と客観を組み合わせると、
見過ごしていた伸びしろに気づける。
<今日のヒント>
主観+客観で自分の伸びしろを確かめる
自己嫌悪
自己嫌悪は苦しいけれど、
自分を振り返ることができる。
調子に乗っていた。
独り善がりだった。
いろいろ思い出すと落ち込むけれど、
自分の傲慢さと向き合う時間は、
自分にしか作り出せない。
準備不足だった。
考えが甘かった。
いろいろ思い出すと悔しいけれど、
自分の未熟さと向き合う時間は、
これからの自分の糧になる。
<今日のヒント>
自己嫌悪を手がかりに先へ進む
必ず道はある
思わぬ出来事にであうと、
驚いて胸がドキドキする。
それでも何とか対応しようと、
自分ができることを考える。
義務とか正義とか関係なく、
目の前のことを見過ごしたくないから。
思わぬ困難にぶつかると、
戸惑って心がザワザワする。
それでも何とか乗り越えようと、
自分ができることを考える。
段取りや想像力を越えてくる、
現実に対峙するのもまた楽しいから。
どんな状況でも必ず道はあり、
考えるほどに切り開かれるから。
<今日のヒント>
できることを考え続けるうちに道が拓かれる
持ち味
あなたの持ち味は?と聞かれても、
自分ではよくわからない。
こうじゃない?と言われてみると、
そうかもしれないと思ったりするけれど、
違うような気もする。
特徴や特色のように明確ではなく、
しみじみと伝わってくる面白みや、
その人らしさといった曖昧なところが、
人間らしくて丁度いい。
気持ちも進む方向も、
きっぱり決まるのは潔いけれど、
途中であれこれ迷うところが、
人間らしくてホッとする。
よくわからなくても歩みを止めず、
あちこち寄り道しているうちに、
自分の持ち味が自然に出てきて、
誰かの言葉で自分のものになる。
<今日のヒント>
誰もが自然に持ち味を醸し出している
相談
誰かに何かを相談するのは、
意外と難しい。
自分が何に困っているのか、
言葉がなかなか思い浮かばない。
すぐに解決したいのか後にするのか、
タイミングを計るうちに時間が過ぎる。
誰に相談するのがいいだろうかと、
思い浮かべて心がぐらぐらする。
いざ相談する頃には、
自分の気持ちが薄々わかっている。
誰かに何かを相談するのは、
自分の気持ちを整理するプロセス。
「相談してみよう。」と決めたときには、
もう解決に向かって歩き始めている。
<今日のヒント>
相談の本質は自分の気持ちを整理するプロセス